店舗を構えるための物件を探す際に、スケルトン物件という言葉を聞いたことはありませんか?今回は、スケルトン物件のメリットとデメリットについてご紹介します。
まず、スケルトン物件とはどういったものなのか解説します。スケルトン物件とは、内装が一切施工されていない賃貸物件のことです。このような物件は、配管や電線などもむき出しになっており、内装を一から作り上げていく必要があります。
それでは、スケルトン物件を選ぶメリットについて解説します。一つ目のメリットは、内装を自由にデザインできる点です。こういった物件は間仕切りなどもないので、空間のレイアウトも一から決めることができます。そのため、個性的な店舗を目指している方に向いている物件だと言えます。
二つ目のメリットは、まったく新しいイメージで開店できる点です。居抜き物件の場合、前の店舗が使用していた内装や設備を引き継いで使用することになります。そのため、前のテナントの影響を受けやすくなってしまいます。それに対して、スケルトン物件は一からデザインを行うことができるのです。前のテナントのイメージから脱却して、新たな客層を引き込むこともできるでしょう。
三つ目のメリットは、新しい設備を取り入れることができる点です。スケルトン物件は内装が施工されていないため、自分の気に入った設備を導入することができます。そのため、作業効率やサービスの質をげることができます。また、新しく設備を整えることで、交換時期も長めになるでしょう。
次に、スケルトン物件のデメリットを解説していきます。一つ目のデメリットは、工事費と設備費用がかかる点です。内装を自由に決められる分、その費用を全額準備しなければなりません。内装や設備にこだわればこだわるほど、費用も膨らんでしまう恐れがあります。
二つ目のデメリットは、営業開始まで時間がかかってしまう点です。スケルトン物件の場合、内装を施さなければならないため、工事に時間がかかってしまいます。この工事期間にも家賃は発生するため、初期段階での費用を多めに見積もる必要があります。
三つ目のデメリットは、退去時に手間と費用がかかる点です。スケルトン物件の場合、退去時には内装を片づけ、原状回復をする必要があります。その際に、内装を解体するだけでなく、修復工事も行わなければならない可能性もあります。
今回は、スケルトン物件のメリットとデメリットについてご紹介しました。個性的な店舗を目指している方にぴったりの物件ですが、その分手間や費用も掛かることを頭に入れておきましょう。